10月 21, 2024

ドイツ海軍、ローデ・シュワルツの通信およびレーダー電子戦支援システムを採用

ドイツ海軍は、通信およびレーダー電子戦支援システムR&S®KORA 40を、すべてのF124ザクセン級フリゲートと一部陸上施設に導入することを決定しました。

ローデ・シュワルツは、ドイツ海軍のF124ザクセン級フリゲート向けに、通信およびレーダー電子戦支援（通信ES/レーダー-ES ）システムR&S®KORA を提供することでプラットフォームの防御に大きく貢献します。ドイツ連邦議会の予算委員会承認を受け、10月18日、コブレンツにてドイツ連邦軍装備情報技術運用庁（BAAINBw: Bundesamt für Ausrüstung, Informationstechnik und Nutzung der Bundeswehr）との間で契約が締結されました。

今回採用されたR&S®KORAシステムは統合型かつ実績あるシステムであり、通信やレーダーなどの電波を探知・解析 するため常に発展し続けており、電子戦支援および電子対策 のための拡張機能も備えています。

今回、3隻のF124級フリゲート と3つの陸上システムにR&S®KORA 40が搭載されます。このシステムにより、乗組員は複雑で広帯域のレーダー信号のみならず通信信号も探知・識別・追尾・解析することができます。艦の司令部に対しR&S®KORA 40は高感度かつ長距離でニアリアルタイムの電磁スペクトラム全体を網羅する包括的な状況認識を提供します。

本システムには、自艦防御 のための電子対策（レーダー-ECM）コンポーネントも組み込まれています。R&S®KORAは既存の電子戦システムを換装し、F124級フリゲートが耐用年数の満了を迎えるか、あるいは後継艦へと置き換えられるまで運用される予定です。

ローデ・シュワルツのドイツ市場担当 マネジングディレクター、Alexander Philipp氏は、「ドイツ連邦軍は、技術シナジーを最大限活用するため、様々な技術群を統合する最先端の システムコンセプトであるR&S®KORAを採用しています。すでにF125級 フリゲート、および最近増強され6隻体制となったF126級フリゲート、そして重要な能力を担う潜水艦 にまで導入されており、今回、重要な防空フリゲートであるF124級もこのアプローチの恩恵を受けることになります。」と述べています。「ローデ・シュワルツは、軍のすべての部門にわたって緊密な連携を取り、長年にわたりお客様であるドイツ連邦軍との間に良好なパートナーシップを築いてきました。無線通信、秘匿、偵察、自艦防御のすべてにおいて、ハードウェアとソフトウェアの両面で電磁スペクトラムに精通することが不可欠です。 」

Philipp氏はさらに、「R&S®KORAの革新的なソリューションは、ドイツ海軍に最先端の横断的な技術と、耐用年数全体を通しての使いやすさ、人員効率性、コスト効率性を提供します。最近では、ポーランド海軍でもミェチニク級フリゲート向けにR&S®KORAが採用されています。」と強調します。

システムおよびコンポーネントの製造はバイエルン州のローデ・シュワルツ工場およびドイツ北部のキール/ハンブルクにある拡張中の海洋コンピテンスセンターで行われ 、艦艇への艤装 と長期間の運用を通じたサポートを提供します。調達の一環として、海軍は必要な訓練と基準となる機材も受領する予定です。艤装は、追加の建造契約を通じて実施されます。

現在、ドイツ海軍をはじめ世界中の40以上の海軍が、あらゆる規模の海軍部隊をつなぎ、守る目的において、ローデ・シュワルツのスケーラブルでモジュラー、かつ適応性の高いソリューションを活用しています。

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Rohde & Schwarz

ローデ・シュワルツは、電子計測、技術システム、ネットワークおよびサイバーセキュリティの各部門を通じ、より安全に“つながる”社会の実現に向けて努力を重ねています。グローバルな技術指向のグループとして、90年にわたって先端技術の開発を続け技術の限界を押し広げてきました。当社の最新製品やソリューションは、産業界や規制当局および行政機関のお客様がデジタル技術の主権を得るためのお力添えをしています。ドイツ・ミュンヘンを拠点としたプライベートな独立企業であり、長期的かつ持続的な経営を行える体制を構築しています。ローデ・シュワルツは、2023/2024会計年度（昨年7月から本年6月まで）には29.3億ユーロの純収益を上げました。また、2024年6月30日現在、ローデ・シュワルツでは約14,400名の従業員が全世界で活躍しています。

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