Tokyo 12月 13, 2021

ローデ・シュワルツはR&S ATS1800Cによって、OTA試験の技術を革新に導いたパイオニアです。このテスト・ チャンバは、金メッキのCATRリフレクターを備え、類例のないコンパクトな筐体ながら、有効測定領域であ るクワイエット・ゾーン(QZ)を大きく生成可能です。さらにR&S ATS1800Cは、非常に柔軟なソリューショ ンとして、熱試験やアウト・オブ・バンド(OOB)試験などの方法もサポートしています。こ のR&S ATS1800Cの両側に新たなチャンバを追加したことで、2つの到来角に対するRRMテストにも対応可能に なりました。
CATRが1台のR&S ATS1800Cに対して、R&S ATS1800Mは4台のCATRリフレクターを備え、それそれが無類の30 cmというクワイエット・ゾーン(QZ)を持ち合わせています。この全部で4つのQZがオーバーラップして、 その共通部に複合的なクワイエット・ゾーンが生まれるため、被試験デバイス(DUT)をあらゆる方向から の大きなクワイエット・ゾーンで包むことができます。こうしたセットアップなら、実際のネットワーク環 境と全く同じように、異なる角度から同時に信号が到来する状況にDUTを置いて試験可能になります。大き なQZにより、競合他社のソリューションと比べて、非常に小さな測定不確かさが実現しました。さらに、デ バイスの内部でどこにアンテナがあるかが分からない状況(ブラックボックス試験)でもDUTをテスト可能 なため、サービス事業者にとっても最適なソリューションとなっています。
RRM試験の目的は、限られたRFリソースをできるだけ効率よく利用して、同一チャネルの干渉防止をはかる ことです。このRRM試験に関する3GPP仕様は、到来角の異なる5つの組合せを規定しています。基地局信号の 間の相対角度を30°・60°・90°・120°・150°と変えて試験するように求めているのです。そこ でR&S ATS1800Mには3台のリフレクターを追加して、この要件が満たせるようにしました。両側の拡張チャ ンバは、既存のR&S ATS1800Cユニットを改造することも、もう一度もとに戻すことも可能です。
CATRベースの5G NRミリ波帯テスト・チャンバR&S ATS1800Cと、マルチリフレクターで拡張したR&S ATS1800Mは、ローデ・シュワルツ か ら 購 入 い た だ け ます。 詳 し く はこちらをご覧ください。
ローデ・シュワルツについて
ローデ・シュワルツは、電子計測、技術システム、ネットワークおよびサイバーセキュリティの各部門を通じ、より安全に“つながる”社会の実現に向けて努力を重ねています。グローバルな技術指向のグループとして、90年にわたって先端技術の開発を続け技術の限界を押し広げてきました。当社の最新製品やソリューションは、産業界や規制当局および行政機関のお客様がデジタル技術の主権を得るためのお力添えをしています。ドイツ・ミュンヘンを拠点としたプライベートな独立企業であり、長期的かつ持続的な経営を行える体制を構築しています。ローデ・シュワルツは、2022/2023会計年度(昨年7月から本年6月まで)には27.8億ユーロの純収益を上げました。また、2023年6月30日現在、ローデ・シュワルツでは約13,800名の従業員が全世界で活躍しています。
R&S®およびCERTIUM®は、Rohde & Schwarz GmbH & Co. KGの登録商標です。