Tokyo 2月 28, 2022

中国ではGB/T(国家推奨規格)“Technical Requirements for Vehicle Information Interaction SystemBased on LTE-V2X Direct Communication〔LTE-V2X直接通信に基づく車両情報相互運用システムの技術仕様〕”として、車のインターネット(Internet of Vehicle:IoV)の標準システムをAuto StandardsCommittee〔自動車規格委員会〕が規定する動きが進んでいることがその背景にあります。同規格のなかには、RF性能仕様とIoV製品のテスト方法が盛り込まれています。
China Automotive Technology and Research Center Co. Ltd(CATARC)社は、車載器(OBU)と路側機(RSU)のRF性能試験を実施するため、ローデ・シュワルツのC-V2X対応RF自動テストシステムを採用しました。このシステムが選ばれたのは、IoVに向けたC-V2X対応テストケースを総合的にカバーでき、システム全体の規格も評価できるためです。そのCATARC社の積極的なサポートがあり、ローデ・シュワルツは大手のCV2X用チップ・メーカーと協力して、C-V2X対応RFテストが抱える多くの課題を解決しました。このシステムの特長は、試験プロジェクトを完全にカバーすると同時に高水準な自動化ができ、機器設定も柔軟に行えることです。さらに、自動車産業がC-V2X用無線周波数の試験に求める要件にも対応しています。
システムには、R&S CMWワイドバンド無線機テスタとR&S SMBV100Bベクトル信号発生器が組み込まれており、上記規格が求めるC-V2Xプロトコルとデータ品質、電磁両立性のテストケースをサポートしています。さらに、このHIL(hardware-in-the-loop)テストシステムをアップグレードして、IoV交通シナリオに対応することも可能です。お客様にはテスト仕様に係るすべてのV2X用RFプロトコルをご利用いただけ、テスト・リソースの効率的な活用によって投資も抑制できます。