3月 20, 2025

新しいテスト・レシーバは、柔軟性・費用対効果・精度に重点を置き、幅広いEMC測定要件に対応できるよ うに設計しました。エンジニアの皆様には、今のニーズと予算に合った基本的なモデルから使い始めていた だけます。その後、求めるものが増えれば、それに合わせて高度な機能を追加して簡単にアップグレードで きます。同テスト・レシーバの基本モデルは、EMI帯域幅(CISPR 16-1-1、DO-160、MIL-STD-461)と検出器 (CISPR 16-1-1)、RF入力保護のほか、1dBステップの自動適応減衰機能も備えており、高強度の信号にも 容易に対応可能です。また、オプションであるプリセレクションを指定いただくと、ブロードバンド信号や 短いパルスの測定能力を高めることができます。このプリセレクション・オプションに含まれるプリアンプ によって、微弱な信号の測定も可能になります。同じくオプションのEPL1-B1611を追加すると、CISPR 16-1-1準拠の完全なEMIテスト・レシーバとなり、被試験機器の認証まで行えます。
タイム・ドメイン・スキャン(TDS)機能により、CISPRのバンドAあるいはバンドB全体をシングル・ショッ トで捕捉できるうえ、CISPRバンドのための分解能帯域幅を用いてCISPRバンドB以上を20 MHzステップで測 定可能です。そのため、貴重な試験時間を節約でき、断続的なエミッションの検出能力も強化されます。ま た、スペクトログラムやゼロスパン表示、バーグラフ表示などの機能を通じた詳細な分析が可能です。さら に、リアルタイム・スペクトログラム、IF解析、4チャネル・クリックレート解析といったアップグレード・ オプションもご用意しています。バッテリやDC電源で動作するため、電源コンセントのある場所に縛られる ことなく、さまざまな環境でテストを行えます。スペクトラム・アナライザのほか、オプションですがトラッ キング・ジェネレータを備えた信号発生器としても使えるなど、EMI測定以外の機能が充実しているため、 余計な機器を購入する必要も少なくなります。
このR&S EPL1001とR&S EPL1007は、EMCテスト・エンジニアとR&Dエンジニアいずれにも使っていただける設 計となっています。EMCテスト・エンジニアは、デバイスが規制基準を満たしていることを確認するために、 規格に準拠した正確かつ高速な測定を必要としているでしょう。一方、R&Dエンジニアなら、トラブルシュー ティングや連続的なエミッションのモニタリングする詳細な信号解析に加えて、開発中にユーザーフレンド リーに使えるインターフェースをお求めかと思います。そうしたどちらのニーズにもお応えします。
今回、R&S EPL1001とR&S EPL1007を投入して、ローデ・シュワルツは2023年発売のR&S EPL1000を嚆矢とす るEPL EMIテスト・レシーバ製品ファミリを拡充します。この新モデルのご注文は2025年第2四半期からお受 けしますが、それに先立ち、3月25~27日にシュトゥットガルトで開催のEMV2025に出展します。ぜひ、小間 番号615の当社展示ブースまでお越しください。
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ローデ・シュワルツは、電子計測、技術システム、ネットワークおよびサイバーセキュリティの各部門を通じ、より安全に“つながる”社会の実現に向けて努力を重ねています。グローバルな技術指向のグループとして、90年にわたって先端技術の開発を続け技術の限界を押し広げてきました。当社の最新製品やソリューションは、産業界や規制当局および行政機関のお客様がデジタル技術の主権を得るためのお力添えをしています。ドイツ・ミュンヘンを拠点としたプライベートな独立企業であり、長期的かつ持続的な経営を行える体制を構築しています。ローデ・シュワルツは、2023/2024会計年度(昨年7月から本年6月まで)には29.3億ユーロの純収益を上げました。また、2024年6月30日現在、ローデ・シュワルツでは約14,400名の従業員が全世界で活躍しています。
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