ハイパワーアンプテスト

R&S®ZNA ベクトル・ネットワーク・アナライザでは、ハイパワーアンプテストを、実際の動作条件の下で実行できます。

外部ハイパワーテストセットアップの例
外部ハイパワーテストセットアップの例:R&S®ZNA ベクトル・ネットワーク・アナライザのダイレクトチャネルアクセス・オプションをベースにソースおよびレシーバーのステップアッテネータを使用。
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課題

アンプの特性評価は、テスト機器を限界まで活用するような複雑で困難なプロセスです。アンプの性能を徹底的に評価するためには、膨大なテストパラメータとセットアップが必要となるため、比類のない柔軟性と堅牢性を備えたテスト機器が求められます。以下に関連した課題が生じる可能性があります。

  • 高いパワーレベルの取り扱いや、外部ハイパワーテストセットアップのサポート
  • ドリフトを補償する安定したパワーレベル
  • 複数のトーンを用いた相互変調テスト(ホットS22テストなど)
  • パルスド条件での測定

ローデ・シュワルツのソリューション

R&S®ZNAベクトルネットワークアナライザは、柔軟に構成可能なハードウェアインフラストラクチャ、ポートごとのソースコンセプト、さまざまなソフトウェアアプリケーションを備えた、ハイパワーテスト向けの強力なワンボックスソリューションです。

  • ダイレクトチャネルアクセス・オプションに加えてソースおよびレシーバーのステップアッテネータを使用することで、個別の外部ハイパワーテストセットアップ(通常、順方向および逆方向の外部プリアンプ、ハイパワーカップラー、固定アッテネータ、およびサーキュレーターを含む)に対応します。
  • 自動レベル制御(ALC)に基づく100 dBのパワー掃引範囲と、きわめて優れた線形性を持つレシーバーにより、非常に高い精度を実現しています。
  • テストセットアップからリファレンス信号(通常はプリアンプの後段またはDUT出力)を取得することで、最小限の制御時間で調整されたフラットなレベルが確保されます。
R&S®ZNA ベクトル・ネットワーク・アナライザ
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特長と利点

  • 独立して設定可能な最大4つの内蔵ダイレクトデジタルシンセシス(DDS)ソースと内蔵コンバイナにより、外部ソースなしでフルスピードの相互変調テストが可能となり、柔軟な構成やアンプ動作中のS22測定(「ホットS22」)にも対応できます
  • 100 dBというユニークなパワー掃引範囲、アッテネータ、および圧縮ポイントパーソナリティにより、リアルタイムでの圧縮ポイント評価を含む、広いパワー範囲での圧縮評価を支援します
  • 100 dBの全パワー掃引範囲で利用可能なデジタル自動レベル制御(ALC)と、外部ブースターアンプの後段でもアクセス可能な任意基準信号により、外部プリアンプを使用する場合でも正確かつ安定した印加パワーが確保されます
  • 各種掃引モードの組み合わせにより、AM/AMおよびAM/PMテストを含む、振幅および周波数オフセット掃引測定が可能です
  • 外部電源ユニットの制御により、電力付加効率(PAE)テストを実行できます
  • 4つの内蔵パルス変調器とパルスプロファイルテスト・オプションにより、ハイパワーポイントインパルステストおよびパルスプロファイル解析が可能になります

拡張

上記のセットアップと測定パラメータに加えて、協力パートナーのシステムと組み合わせることで拡張が可能です。例えば、オンウェハーチップ特性評価、不整合アンプのインピーダンスチューニング、アクティブ/ハイブリッド高調波ロードプルテスト、雑音指数/ノイズパラメータなどに対応可能です。

まとめ

構成可能なR&S®ZNAハードウェアインフラストラクチャは、ユーザーが設計した個別対応のハイパワーテストセットアップをサポートします。ALCに基づく100 dBの電子式パワー掃引範囲と、卓越したリニアリティ仕様により、精度と信頼性に優れた結果が保証されます。Focus MicrowavesおよびMaury Microwaveといった業界をリードするパートナーとの連携により、オンウェハーテストやさらなる機能拡張にも対応可能です。