VoIP動作のためのR&S®GB4000C/R&S®GB4000Vのペアリング
R&S®M3SR Series4400無線機の新機能
R&S®M3SR Series4400無線機の新機能

課題
オペレーターは、スペースの限られた無線サイトで、さまざまな固定無線機を使用し、制御する必要があります。このようなサイトのセットアップは、スペースの狭さによって、コンピューター、サーバー、音声通信機器などのシステムコンポーネントの数が制限されるため、困難な作業です。
無線機は、民間/軍事航空管制(ATC)、海上通信、軍事用の地上-空中-地上通信に用いられ、さまざまな種類の無線波形をサポートする必要があります。
また、小型のシステムは、信頼性が高く、使いやすく、コストパフォーマンスが高いことが求められます。
ローデ・シュワルツのソリューション
R&S®GB4000C/R&S®GB4000VのVoIPペアリング動作を使えば、IPだけに基づく通信インフラストラクチャーを使用する最小規模のシステムを容易にセットアップできます。R&S®GB4000C リモート制御ユニットは、ペアリングされたR&S®GB4000Vと選択した無線機の間に、自動的にVoIP接続を確立します。
IPベースのデザインにより、わずか数個のコンポーネントから構成されたシンプルなシステムを構築できるので、セットアップ、概念設計、試運転の際の時間とスペースを節約できます。
アプリケーション
R&S®GB4000Cリモート制御ユニットは、R&S®GB4000Vオーディオユニットとペアリングされます。リモート制御ユニットには、3つの機能があります。すなわち、事前に選択されたR&S®M3SR Series4400無線機の運用、監視、そしてオーディオユニットに対するVoIPセッションリンクの確立の制御です。
R&S®GB4000V オーディオユニットをR&S®GB4000C リモート制御ユニットに割り当てることにより、無線通信システム内で機能ペアが定義されます。リモート制御ユニットで無線機を選択すると、割り当てられているオーディオユニットが、自動的にその無線機へのVoIP接続を確立し、音声の送受信が即座に可能になります。
1つの通信システム内で、複数のR&S®GB4000C/R&S®GB4000Vペアを使用することができます。1台のR&S®GB4000Cから無線機を制御している間に、別の制御ユニットから同じ無線機への監視アクセスを行うこともできます。
制御用とオーディオ用に2台の別々のユニットを使用することで、2つのユニットを空間的に分離して、さまざまなアプリケーションシナリオを実装できる柔軟性が得られます。
R&S®GB4000V オーディオユニットとR&S®M3SR Series4400 ソフトウェア定義無線機は、EUROCAEED-137規格に基づくVoIPをサポートします。
VoIP動作のためのR&S®GB4000C/R&S®GB4000Vのペアリングは、無線機ソフトウェアバージョン23以降で利用できます。