NEW!差動電圧プローブの基礎
非接地の2点間の電圧を測定する差動測定は、スイッチングモードの電力トランジスタにおけるゲート・ソース間の高電圧や、USBやCANなどの差動信号の測定で活用されるプロービング手法です。差動電圧の測定には、2つのグランドに接続されたシングルエンドプローブを使用し、オシロスコープの演算機能で測定した電圧値の差を求める疑似差動アプローチもありますが、ほとんどの場合、「差動電圧プローブ」を使用する方法が推奨されます。前半は差動電圧プローブに重要なCMRR, DMR, そして CMRという重要な仕様を紹介し、後半では高周波で高いCMRRを求められるケースで使われる絶縁プローブ・システムについても紹介します。