EMIテストの変化への対応

EMC規格は、新しい要件、アプリケーション、テクノロジーの登場に伴い、常に変化しています。CISPR規格の作成に参加しているローデ・シュワルツは、安全でつながり合った世界を実現するため、この変化の方向性を決めることに重大な責任を感じています。

このページでは、EMIコンプライアンステストの最近の変更に伴う、CISPR製品規格の最新動向に関する情報を紹介します。このページは年1回更新されるほか、CISPR製品規格に重大な変更があった場合は随時更新されます。ここに示す変更は、各規格の最新の内容であり、前年以前に合意されたものも含まれます。具体的には以下が含まれます。

  • 現在有効な版
  • 新しい修正
  • 潜在的なメンテナンス項目
  • 修正が欧州EN規格として公開されるかどうか
  • 欧州経済圏(EEA)内で使用が必須となる日付

ほとんどの場合、元のCISPR規格での目的や手順に関する記述が用いられています。これらは、一般的に使用されている日常用語とは異なる場合もあります。例えば、レンジは「調理機器」と記されています。

EMC規格に関する詳細情報については、当社のEMC規格の概要をダウンロードしてください。

当社は、CISPR規格への準拠支援ソリューションを提供しています。

当社のソリューションの詳細については、以下のフォームからお問い合わせください。

当社のCISPR規格エキスパートのご紹介

Jens Medler

Jens Medler

Jens Medlerは、1996年からローデ・シュワルツで働いており、EMIテストレシーバーおよびアクセサリの規格化とアプリケーションサポートを管理しています。IEEE EMC Societyのシニアメンバーであり、IEEE EMC Standards Development and Education Committeeの副議長を務めています。CISPRでは、EMC測定の計測と方法に関するCIS/A、車両用機器に関するCIS/D、情報テクノロジーに関するCIS/Iに参加しています。2017年からは、EMC測定方法、統計的手法、不確かさを扱うCIS/A WG2の招集者として活動しています。Jens Medlerは、IEC 1906 Awardを受賞しています。

CISPR規格に関するエキスパートの知見をオンデマンドで

Learn what’s new in CISPR 11

CISPR 11の最新情報

最新版CISPR 11:2024 CMV(コメント付きバージョン):

  • 第6版の修正2は、2019年1月18日に公開されました。欧州ではEN 55011:2016/A2:2021として公開され、2024年4月9日から必須となりました。
  • CISPRの小委員会Bで開発された第7版は、2024年2月13日に公開されました。欧州ではEN 55011:2024として公開される予定です(切り替え日はまだ決定されていません)。

ビデオでは、規格の変更の詳細について説明します。詳しい資料もダウンロードできます。

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Webinar: Latest developments in CISPR Automotive EMI standards

CISPR 12の最新情報

最新版CISPR 12:2007+A1:2009

  • CISPR 12:2007の現在有効な第6版は、2007年5月に公開されました。第6版の修正1は、2009年1月に公開され、欧州ではEN 55012:2007の修正1:2009として採用されて、2012年7月に必須となりました。
  • 規格の第7版は現在作成中で、2025年に公開される見込みです。

ビデオでは、規格の変更の詳細について説明します。詳しい資料もダウンロードできます。

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Learn what’s new in CISPR 14-1 and CISPR 15

CISPR 14-1の最新情報

最新版CISPR 14-1:2020

  • 第72020年9月7日に公開されました。
  • 欧州ではEN 55014-1:2021として公開され、2023年10月12日にEEA内で必須となりました。

ビデオでは、規格の変更の詳細について説明します。詳しい資料もダウンロードできます。

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Learn what’s new in CISPR 14-1 and CISPR 15

CISPR 15の最新情報

最新版CISPR 15

  • 第92018年5月15日に公開されました。欧州では、EN 55015:2019として公開され、2022年8月30日にEEA内で必須となりました。

ビデオでは、規格の変更の詳細について説明します。詳しい資料もダウンロードできます。

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Webinar: Latest developments in CISPR Automotive EMI standards

CISPR 25の最新情報

最新版CISPR 25:2021

  • 第52021年12月16日に公開されました。欧州では、国レベルのみで公開される予定です(例:BS EN 55025(英国)、DIN EN 55025(ドイツ))。EN 55025は、EUの官報に記載されておらず、法的拘束に関するステータスは存在しません。

ビデオでは、規格の変更の詳細について説明します。詳しい資料もダウンロードできます。

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Learn what’s new in CISPR 32

CISPR 32の最新情報

最新版CISPR 32:2015+AMD1:2019 CSV(統合バージョン):

  • 第22015年3月31日に公開されました。
  • 欧州では、EN 55032:2015として公開され、2018年5月5日に欧州経済圏内で必須となり、官報に記載されています(2020年11月3日)。

ビデオでは、規格の変更の詳細について説明します。詳しい資料もダウンロードできます。

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Webinar: Latest developments in CISPR Automotive EMI standards

CISPR 36の最新情報

最新版CISPR 36:2020+AMD1:2023 CSV(コメント付きバージョン)。以下のものを含みます。

  • 第12020年7月22日に公開されました。
    第1版の修正1は、2023年5月17日に公開されました。

ビデオでは、規格の変更の詳細について説明します。詳しい資料もダウンロードできます。

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EMCテスト機器

EMIテストレシーバー

ローデ・シュワルツのフルコンプライアンス用またはプリコンプライアンス用EMIテストレシーバーは、放射/伝導妨害測定用のセットアップに不可欠です。

詳しくは

EMCテストソフトウェア

ローデ・シュワルツのEMCテストソフトウェアは、テストの自動化とモニタリングを行うテストエンジニアをサポートします。

詳しくは

EMCアクセサリ

EMCテストセットアップを完成させるために必要な追加機器。

詳しくは

EMCテストシステム

ローデ・シュワルツは、国際規格に準拠した自動EMI/EMS測定を実行するためのテストシステムを提供しています。

詳しくは

CISPR規格に関するFAQ

CISPRの刊行物にはどのようなレベルがありますか?

CISPR刊行物のレベル

国際無線障害特別委員会(CISPR=Comité International Spécial des Perturbations Radioélectriques)は、無線受信を干渉から保護する目的で1933年に設立された、国際電気標準会議の技術委員会です。この委員会には、製品と基本的な規格化に関する役割を果たすいくつかの小委員会があります。

CISPR刊行物の3つのレベル:

基本規格:
(CISPR小委員会A)
CISPR 16シリーズ。17の部分から構成されます。ここでは、器具、方法、不確かさ、テスト施設が定義されています。

汎用規格:
(CISPR小委員会H)

エミッション測定とイミュニティーテストの両方を対象とするIEC 61000-6シリーズ。エミッションシリーズは、第3版で再構成されました。パート6-3は住宅環境だけを対象とするようになり、商業および軽工業環境は新しいパート6-8に移動されました。工業環境は引き続きパート6-4に含まれます。干渉モデルを通じてリミットを設定します

製品規格:
(CISPR小委員会B、D、F、I)

エミッション測定とイミュニティーテストの両方を対象とする製品および製品ファミリー規格。EUTの操作と配置、測定方法、不確かさ、リミットの許容される偏差など、製品固有の要件を指定しています。

CISPR 11とは何ですか?

CISPR 11は、欧州規格EN 55011に対応し、さまざまな電気機器から生じる無線周波数障害のエミッションを規制する重要な規格です。その目的は、産業、科学、医療、家庭用の器具にRFエミッションの安全レベルを遵守させることで、他の電気機器を干渉から保護することです。規格の対象範囲は、その包括的性質を反映して、0 Hzから400 GHzまでに及び、具体的な条項によって、無線通信機能を内蔵した機器の複雑さに対応しています。この綿密な規格化のアプローチは、技術の進歩と電磁両立性のバランスを取ることの重要性を反映しています。

CISPR 12とは何ですか?

CISPR 12規格は、欧州ではEN 55012として公開されており、内燃機関を備えた車両、船舶、機器からの電磁エミッションが、住宅環境での無線受信に干渉するのを防ぐための重要な文書です。30 MHz~1,000 MHzの周波数レンジでのエミッションのリミットが規定され、これらのリミットが発信源から10メートル以内にある比較的新しい無線送信機または受信機にとっては十分でない可能性があることが認識されています。

CISPR 14-1とは何ですか?

CISPR 14-1は、欧州規格EN 55014-1に対応し、家庭用電気器具、電気工具、および類似の器具の電磁両立性を確保するための重要な規格です。これは、9 kHz~400 GHzの広い周波数レンジでの無線周波数障害に関するエミッション要件を定めています。この規格の注目すべき点は、AC、DC、バッテリーなど、あらゆる電源で駆動される機器に適用されることです。

CISPR 15とは何ですか?

CISPR 15は、欧州規格EN 55015に対応し、さまざまな照明器具からの無線周波数エミッションを制御するための要件を定めています。対象となる機器のタイプとして、照明機器、紫外線および赤外線放射機器、緊急信号などが定められ、除外される機器として、ユーザーが交換することが想定されていないコンポーネントや、ISM周波数バンドで動作する機器が挙げられています。この規格は、9 kHz~400 GHzの広い周波数レンジを対象とし、指定された制限範囲外の周波数での測定は不要であることが明示されています。また、多機能機器も対象とし、各機能の動作中には、本文書または他の規格の関連する条項に準拠する必要があることが記されています。注目すべき点として、この規格の放射エミッション要件は、意図的な無線送信またはそれに関連するスプリアスエミッションには適用されません。

CISPR 25とは何ですか?

CISPR 25は、自動車業界にとって重要な規格であり、車両内のオンボードレシーバーを保護するための無線障害の測定のリミットおよび方法を規定しています。GPS、Wi-Fi、Bluetoothなどの電子システムが他の自動車部品から干渉を受けずに動作できるよう、広い周波数レンジを対象とし、さまざまな車両およびコンポーネントに適用されます。この規格は、制御されたエミッションレベルを維持し、オンボードシステムの機能を保護するための、車両およびコンポーネントメーカーの間の協力による合意を表しています。注目すべき点として、RFエミッションおよび電圧変動からの保護は除外されています。これらはISO規格で扱われており、この規格はもっぱら車両内の無線周波数干渉の防止を目的としています。

CISPR 32とは何ですか?

CISPR 32は、欧州規格EN 55032に対応し、マルチメディア機器を対象とした重要な規格です。その目的は、デバイスが無線スペクトラムを保護するための規制に準拠するようにすることです。この規格では、クラスAとクラスBの2つの機器クラスが区別され、それぞれに固有の要件が定められています。この規格は、厳格なテスト手順を規定することで、さまざまな無線サービスの障害につながる干渉を防ぐことを目的としています。これにより、マルチメディアデバイスのエミッションテストが一貫した信頼性の高い方法で行われ、無線通信の品質と信頼性が保護されます。

CISPR 36とは何ですか?

CISPR 36は、電気自動車およびハイブリッド電気自動車に関するリミットと測定方法を規定した統合規格です。その目的は、住宅環境内のオフボードレシーバーを、150 kHz~30 MHzの周波数レンジの電磁障害から保護することです。この規格は、電気自動車の普及に伴って、その近辺で使用される電子機器の正常な動作に干渉が生じるのを防ぐために重要な役割を果たします。

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