なかなか特定できないノイズ源、真犯人はどこに?
コンプライアンス・テストに向けて、昼夜を問わずノイズ源を探っているエンジニアのS君。 会社の暗室を10回以上も借りて同じ製品を測定しているのですが、なかなか原因が特定できません。
ご存知の通り、EMIテスト・レシーバを使用したノイズ測定には時間がかかります。最近では、タイムドメイン・スキャン機能と呼ばれるFFTによる解析機能を搭載した製品も登場し、測定時間がかなり短縮されましたが、またまだ手軽に使える製品ではありません。加えて、コンプライアンス・テストなどを行おうとするとテストハウスや暗室などを使った大掛かりな測定が必要で、お金も手間もかかります。往々にして一度の測定では規格をクリアできずに、総当たり的にノイズの発生源とみられる箇所を修正するため、多くの経験とスキルが要求されます。