VESA DisplayPort認証
デジタルインタフェースのコンプライアンステスト
DisplayPortは、Video Electronics Standards Association(VESA)によって開発された、広く採用されている規格です。その目的は、ソースデバイスから表示デバイスに高解像度のビデオおよびオーディオを伝送することであり、コンピューターとモニターの接続などに用いられます。この規格にはいくつかのバージョンがあり、中でも特に重要なのがDP2.1およびeDP2.0です。これらはDisplayPortの最新バージョンであり、さらに高い解像度とリフレッシュレートをサポートします。
これら2つのバージョンの主な違いは形状にあります。Embedded DisplayPortは他のデバイスと相互作用する必要がないシステムに用いられるのに対し、DisplayPortを使用するデバイスには他のデバイスとの相互運用性が必要です。どちらのバージョンも同じデータレートをサポートします。これは、最適なビデオ伝送パフォーマンスを確保するために必要です。DP2.1では、高速データレートが導入されています。これには、UHBR(Ultra-High Bit Rate)モード、すなわちUHBR20(20 Gbps/レーン)、UHBR13.5(13.5 Gbps/レーン)、UHBR10(10 Gbps/レーン)が含まれます。これらの機能拡張により、60 Hzの8Kやより高いリフレッシュレートの4Kといった高解像度の実現に加えて、色深度の向上やハイダイナミックレンジ(HDR)機能が可能になります。DP2.1では、8.1 Gbps/レーンのHBR3(High Bit Rate 3)やその他のデータレート(HBR2、HBR、RBR)も引き続きサポートされます。これらのデータレートで動作するデバイスは、まだ業界で使用されています。従来、HBR3およびそれ以下のデータレートは、一般的に「DisplayPort 1.4」と呼ばれてきましたが、現在はすべてのデータレートがDisplayPort 2.1仕様でサポートされています。
これらの規格へのコンプライアンスのテストには、複雑な課題が伴います。ローデ・シュワルツには、それらの課題に効果的に対処するためのソリューションがあります。DisplayPortコンプライアンステスト用のソリューションに加えて、Embedded DisplayPort(eDP) 2.0(HBR X)用のコンフォーマンス・テスト・ソリューションも用意されています。