矯正施設用セキュリティーソリューション

高セキュリティー施設での安全確保

R&S®QPS - 刑務所用セキュリティーソリューション

矯正施設用セキュリティースクリーニング

刑務所のセキュリティーは、矯正施設内の安全と秩序を維持するために不可欠です。これには、禁制品や危険物を管理し、入所者、訪問者、職員の安全を保護するための、さまざまな物理アクセス方式や規則の導入が含まれます。

現代の矯正施設のセキュリティーは複雑な作業であり、物理的要素と技術的要素を組み合わせて、施設内に入る人や異なる区画の間を移動する入所者の検査を実施します。

テクノロジーの革新のおかげで、禁制品や、脅威として転用可能な物品に関連するリスクを最小化する高度な方法が開発され、セキュリティーの向上につながっています。これまで主に空港セキュリティー用に使用されてきたミリ波ボディスキャナーが、刑務所用セキュリティースクリーニングなどの他の分野や用途にも利用できるようになってきました。

R&S®QPSは、矯正施設でのセキュリティーの新しい基準となります。きわめて高いスキャン解像度を備えたこのスキャナーは、刑務所に入る人や内部で移動する人がもたらす脅威や禁制品の防止に最適です。

R&S®QPSは、ミリ波超高解像度高度イメージングテクノロジーを使用して、金属・非金属を問わず、あらゆる種類の物体を検出します。薬物や武器はもちろん、小型のBluetooth®スマートフォンも検出可能です。これにより、矯正施設に固有のセキュリティー要件を満たすことができます。システムは特定の物体のリストに制限されることはなく、ディープラーニングを使用して一般的な異常を探索することで、新しい脅威を検出します。

R&S®QPS セキュリティースキャナーは、世界中の多数の高セキュリティー施設で使用されています。現在のお客様の例としては、スイスのSwiss Armed Forces Logistics Organisation（AFLO）、ノルウェーのNorwegian Correctional Service（KDI）、および米国内の州や連邦レベルのいくつかの矯正施設が挙げられます。

矯正施設でのセキュリティースクリーニングの課題

矯正施設でのセキュリティースクリーニングには、いくつかの重要な課題があります。

隠されている小さい物体の検出：隠されている小さい禁制品（薬物、電話機、刃物など）や、武器として使用できる、あるいは武器に加工できる通常無害な物体は、金属製、非金属性を問わず、検出が困難です。
ピーク時の対応：職員の交替時間や面会時間には、安全性を確保しながら行列を防ぐため、最小限の時間で多人数をスクリーニングする必要があります。
面会者の非侵害的スクリーニング：セキュリティーの確保と面会者の権利尊重の間のバランスを取ることが重要です。弁護士や入所者の家族などの面会者にとって、人手による身体検査は侵害的と感じられることがあります。
将来に対応したテクノロジー：非金属製の物品による新しい脅威に対応するには、最先端のスクリーニングソリューションが必要ですが、安全な非電離スクリーニングテクノロジーを使用することが重要です。

刑務所のセキュリティーのための高性能スクリーニング

R&S®QPSは、高度なミリ波テクノロジーとAIベースのアルゴリズムにより、禁制品や危険物を市場最高レベルの速度と解像度で検出します。

このセキュリティースキャナーの検出アルゴリズムは、一般的な警報対象を無視するようにトレーニングし、最適化することができます。例としては、職員の制服に付いているバッジ、名札、ベルトなどの品物が挙げられます。一方で、特定の品物や脅威となる物体の検出感度を上げるようにトレーニングすることも可能です。対象は、金属、非金属、粉末、液体など、材料を問いません。

システムのきわめて正確な自動検出アルゴリズムは、高スループット環境向けに設計されており、必要なスクリーニング担当者の数を減らせるとともに、オペレーターのトレーニングは最小限で済み、禁制品や要注意品に関する特別な知識も不要なので、毎日多人数の面会者や職員のスクリーニングを行うのに適しています。

R&S®QPS Serverは、R&S®QPS スキャナー向けの集中セキュリティー管理システムです。特定の施設、あるいは1つの都市、郡、または州内のすべての施設にあるすべてのスキャナーを一元的に管理できます。ソフトウェアにはパフォーマンス解析が組み込まれており、検出された禁制品、スキャナーの使用状況／性能、およびスクリーニングや運用に関するその他の指標を可視化できます。データのバックアップにも使用できます。