従業員による窃盗や妨害行為を防止するソリューション
最大のスループットを実現する使いやすいデザイン
損失防止は、多くの企業で重大な問題になっています。平均すると、会社の年間収益の5 %が従業員窃盗によって失われ、最大75 %の従業員が少なくとも1回は雇用主から窃盗を行うとされています。単純な窃盗の防止に加えて、データや知的財産の保護も重要な問題です。自然な解決策は、スタッフの徹底したスクリーニングを行うことですが、これには以下のような多くの課題があります。
- ピーク時の長い行列
- 面倒なスクリーニング手順
- スタッフの確保の問題
- コストの増加
それを解決するのが、QPS Walk2000です。このセキュリティースキャナーは、最高度の検出性能を必要とせず、スループットの高さとスクリーニング対象者の手間の少なさが重要な用途に最適です。対象者は、入口を通る場合と同様に、通常の速度で歩いてスキャナーを通過するだけです。立ち止まって特別な姿勢を取る必要はなく、靴や上着を脱ぐ必要もありません。QPS Walk2000は、1時間に最大750人のスキャンが可能なので、行列を最小化して、ピーク時のシフト交替もスムーズに管理できます。
損失防止の重要な課題の1つは、対象品目の種類の多さです。損失防止用セキュリティーソリューションは、小さな電子機器から包装された食品まで、あらゆる種類の物体を検出できる必要があります。R&S®QPSシリーズは、機械学習アルゴリズムにより、この課題を簡単に解決できます。スキャナーは、特定の物体または物体種別を対象としてトレーニングすることができます。また、新しい対象品目を検出できるように継続的にアップデートできます。
R&S®QPSシリーズは、従業員のプライバシー保護にも役立ちます。スキャナーは画像を生成せず、性別と無関係の一般的なアバター上にアラームを表示します。収集されたデータはすべて、R&S®QPS Serverソリューションにより、最新のサイバーセキュリティー規格に従って保護されます。
QPS Walk2000は、食品製造、化粧品販売、映画/ビデオゲーム販売といった分野で、損失防止用途に使用されている実績があります。
QPS201 - 空港グレードのセキュリティー
最高のスキャン解像度が必要な企業向けに、ローデ・シュワルツはQPS201を提供しています。このセキュリティースキャナーには、専用の損失防止アルゴリズムが付属しており、さらに強化された検出機能を実現します。全世界の空港で使用実績があり、欧州民間航空会議(ECAC:European Civil Aviation Conference)、米国運輸保安局(TSA:Transportation Security Administration)といった規制機関の認定を受けています。
QPS201は、1時間あたり300人という高いスループットを実現します。以下のような広範囲の困難な用途で、資産の保護に活躍します。
- 電子機器製造
- チップ産業
- 銀行
- 印刷/製版
- 医薬品/物流
- 電子機器や宝石の流通
- PGM産業
このスキャナーはデータセンターでも使用されており、ポータブルデバイスを使用した物理的窃盗や妨害行為を防ぐことで、データ漏洩の防止に役立っています。