データセンターのセキュリティー

データセンターのセキュリティー

データセンター用の効率的なセキュリティースクリーニング

データセンターは、大量の機密データを保管し、処理する責任を負っている重要インフラです。デジタル化し、相互接続する経済の中で中心的役割を果たし、AIテクノロジーの普及とともにその重要性はさらに増しています。

データセンターのセキュリティーは、以下のような重大な脅威を防止する役割を果たします。

  • 内部者からの脅威:データセンターへのアクセスを許可された人物が行う、意図的または意図しない悪意のある操作。これには、機器をホストしているさまざまなクライアントのスタッフやサービス技術者といった要員が含まれます。
  • データ窃盗:機密情報の不正な取り出し。
  • 妨害行為:データセンター内部の動作の障害や中断を引き起こすこと。これは、外部または内部からの攻撃(不満を持つ従業員など)によって生じることがあります。

これらの攻撃を防ぎ、内部者からの脅威によるリスクを軽減するには、サイバーセキュリティーとデータの物理的保護を含む包括的なセキュリティースクリーニング方式が不可欠です。
これまで、ミリ波テクノロジーなどの高度なセキュリティーテクノロジーソリューションは、空港のセキュリティー用途に限定されていました。現在では、データセンターを含むさまざまな分野で、セキュリティーの重要な要素の1つになっています。

データセンターでの階層的物理セキュリティー

データセンターと、産業界、政府機関、軍、公衆などのそのクライアントは、データインテグリティーと、データセンターのリソースへのシームレスなアクセスに依存しているため、これらはあらゆる種類の脅威の主要なターゲットになっています。あらゆる種類の脅威から、あらゆるレベルでデータセンターを保護することが重要です。複数のレベルでのセキュリティー対策を導入することで、堅牢な防御戦略を確立できます。各レベルはそれぞれ固有の脆弱性や脅威に対応し、階層的なセキュリティーアプローチを実現します。複数レベルの物理データセンターセキュリティーフレームワークにより、リスクの軽減を効果的に強化できます。

境界セキュリティー:

データセンターの外部境界を保護することで、不正アクセスや潜在的な脅威を防止できます。境界セキュリティーには、さまざまな種類のリスクからの保護も含まれます。例えば、金属製および非金属製の武器や、カメラ、スマートフォン、ドローンなどの持ち込み禁止品などです。セキュリティー対策は、通常は建物の入口に配置され、物理的障壁、制御されたアクセスポイント、トレーニングされたセキュリティースタッフなどから構成されます。QPS Walk2000のようなウォークスルーボディスキャナーを導入すれば、シームレスな非接触のスクリーニングプロセスによってデータセンターへの立ち入りを管理できます。

サーバールームのセキュリティー:

サーバールームのセキュリティーは、データセンター内の重要な機器機密データの保護を目的とします。主な作業としては、SDカードやUSBメモリなどの許可されていないデータ保持デバイスの検出と防止、およびデータの破損や損失につながる潜在的脅威の軽減爆発物、液体、可燃物、ケーブル切断機器など)が挙げられます。セキュリティースクリーニングは、サーバールームの入口と出口の両方で行われます。

Human-Centered Security Lab

Human-Centered Security Lab

ローデ・シュワルツがessentryおよびe-shelterと共同で行っているこの新しい取り組みは、セキュリティーの未来を拓くものです。Human-Centered Security Lab(HCSL)は、厳選されたテクノロジーを現実的な条件の下でテストすることで、重要インフラへのアクセスのためのセキュアなプロセスを設計する方法を示すことを目的としています。

ミリ波テクノロジーによるデータセンターの物理セキュリティー - 課題に応えるソリューション

QPS201やQPS Walk2000などの最先端のミリ波セキュリティースキャナーを使えば、データセンターのセキュリティーの主要な課題に効果的に対処できます。

セキュリティースタッフの不足:

データセンターに必要な膨大なセキュリティープロトコルの管理とモニターを行う能力を持つセキュリティー人材を見つけることは、常に困難な課題です。人手不足はスタッフの過労につながり、人的エラーやセキュリティーギャップのリスクを高める原因となります。

ローデ・シュワルツのQPSセキュリティースキャナーには以下のような特長があるので、セキュリティースタッフはルーチン作業から解放され、重要な作業に集中できます。

  • オペレーターの操作をほとんど必要としない高速で効果的なスクリーニング
  • リモートセルフスクリーニングチェックポイントのIP統合のサポート
  • AIベースの自動異常検出と精密な位置判定により、人手での追加検査が最小限に抑えられ、リモートでのアラーム解決が可能です。これにより、不快で時間のかかる全身のボディチェックが不要になります。

コストのかかる24時間年中無休のモニタリング:

データセンターのモニタリングを24時間継続的に行うには、大きな費用がかかり、テクノロジーと人員の両方への多額の投資が必要です。重要なエリアへの少数のアクセスに対応したリモートスクリーニング操作の必要性はますます明らかになっています。

R&S®QPS セキュリティースキャナーは、必要な人員とコストを削減するとともに、以下のことを可能にします。

  • リモートセルフスクリーニングチェックポイントとの統合
  • ビルのIoTインフラとの統合を通じて、物理セキュリティーを総合的な完全統合型の階層型セキュリティーの一部として実現する可能性

進化する脅威とデータ保持デバイス:

データセンターは常に、進化する脅威にさらされています。例としては、データ保持デバイス(USBメモリやポータブル記憶装置など)や、サーバーの妨害や破壊のために使用できるあらゆる物体や物質を、巧みな手段で隠して持ち込むことが挙げられます。データセンター用セキュリティーソリューションの課題は、このようなさまざまな金属および非金属製の脅威に対応し、常に進化するテクノロジー環境に適応していくことにあります。最新の脅威ベクトルに対応し、新しい種類のデバイスを検出できるようセキュリティー対策をアップデートするのは、常に困難な課題です。

ミリ波セキュリティースキャナーは、革新的なマイクロ波イメージング(MI)テクノロジーを利用することで、きわめて広範囲の身に付けられた禁制品、隠された脅威、およびその他の危険な金属製/非金属製物体(セラミック、プラスチック、ガラス、液体、有機物、粒体、粉末、ゼリーなど)を検出できます。

ローデ・シュワルツのセキュリティースキャナーは、ディープラーニングメカニズムを利用して、高精度のAIベース自動検出アルゴリズムによって動作します。このアルゴリズムは、データセンターのセキュリティーニーズに最適化され、脅威やニーズの進化に合わせて常にアップデートされています。AIベースの自動異常検出は、人間による認識よりも優れており、オペレーターに依存しないスクリーニング品質を24時間年中無休で実現します。

効率的でスムーズなスクリーニング:

データセンターに立ち入る人の徹底的なスクリーニングを、最小限の遅延で行うのは、非常に困難な課題です。

R&S®QPS ボディスキャナーを導入することで、データセンターは以下のようなスムーズかつ効率的なスキャンを実現できます。

  • リモート制御のセルフスクリーニングチェックポイントによる高速で直感的な全身スクリーニング
  • 上着や安全ベストを脱ぐ必要がほとんどない(QPS Walk2000の場合のみ)
  • 人手による追加検査が最小限で済む正確な異常検出

総合的なセキュリティーコンセプト:

すべての潜在的脅威や脆弱性に効果的に対処できる包括的なセキュリティー戦略の作成と実施は、複雑で手間のかかる作業です。セキュリティースキャナーは、統合型セキュリティーコンセプトの一環として、保護の重要な柱となる必要があります。

QPS201およびQPS Walk2000には、以下のような特長があります。

  • リモートセルフスクリーニングチェックポイントとの統合
  • ビルのIoTインフラとの統合を通じて、物理セキュリティーを総合的な完全統合型の階層型セキュリティーの一部として実現する可能性
  • QPS-Serverオプションによる、ネットワーク接続と集中管理、および施設内または会社全体のすべてのスキャナーの、物理的位置に依存しない監視
  • インシデントや法的調査に必要なフォレンジックデータ分析およびエビデンスのサポート

プライバシーと健康への配慮:

セキュリティースクリーニングにつきものの健康やプライバシーに関する懸念は、ミリ波スキャナーを使えば解決できます。AIベースの自動ターゲット認識と、性別と無関係なアバターの使用により、スクリーニング対象の個人のプライバシーが保たれ、人手による追加検査は最小限ですみます。そのため、これはセキュリティースクリーニングテクノロジーの「ゴールドスタンダード」と呼ばれるようになっています。

ローデ・シュワルツのセキュリティースキャナーは、パワー密度がきわめて低い非侵襲的な無線波を使った非接触スクリーニングが特長です。

  • 無線波は皮膚の下に浸透しないので、妊娠中の女性や埋め込み型医療機器を装着した人に対しても無害です。
  • 個人データは記録されません。すべてのスキャンデータ(統計データ以外)は、一時的に記録されるだけで、次のスキャン時に上書きされます。オペレーターはデータにアクセスできません。
  • ローデ・シュワルツは、現場でのデータをディープラーニングに使用することはありません。

パワー密度は、国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP)が規定している国際安全限界値より数桁低い値です。例:

  • QPS201によるスキャンは、携帯電話による約1分間の通話に相当します。
  • Bluetoothデバイスヘッドセットのパワー密度は、QPS Walk2000よりも約800倍大きい値です。

高精度データセンター用セキュリティースクリーニングソリューション

ローデ・シュワルツのデータセンター用セキュリティーソリューションの利点

データセンターの保護:最先端のミリ波セキュリティースクリーニングソリューションを包括的な階層型セキュリティーコンセプトの主要な要素として導入することで、データセンターの安全性を高め、ビジネスモデルを守ることができます。

個人に配慮したスムーズなスクリーニング:航空分野で実績のある非接触人体スクリーニングテクノロジーを導入することで、データセンターに立ち入る人のプライバシーと尊厳を守ることができます。

セキュリティースタッフへの依存性の低下:ローデ・シュワルツの高度に自動化されたセキュリティーソリューションを使うことで、高度なトレーニングを受けたスタッフへの依存性を減らし、運用コストを削減し、スタッフから独立した操作を実現できます。

安全なテクノロジーの使用:非侵襲的なミリ波は、衣服は通過するが人体や皮膚に入ることはないので、上着を脱ぐ必要がほとんどありません。

投資の保護:ローデ・シュワルツのセキュリティースキャナーは、今後の新しいハードウェア/ソフトウェアテクノロジーの追加が可能なように設計されているので、将来にわたって使用できるプラットフォームです。常に進歩し続けるAIベースの検出アルゴリズムを利用して、進化する脅威に備えることができます。

データセンターのセキュリティーニーズに関するご質問に専門家がお答えします。

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ローデ・シュワルツは、データセンターやその他のアプリケーション向けのリモートチェックポイントを提供することで、Securitasのソリューションの用途を拡大します。

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重要インフラの保護:KRITISおよびEU NIS2

ローデ・シュワルツのセキュリティーソリューションが、データセンターのEU NIS2およびドイツのKRITIS法への準拠に役立つことを説明します。

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ビデオ:安全なミリ波無線テクノロジーの説明

今日のセキュリティー脅威は急速に進化しており、テクノロジーソリューションは変化の激しい環境に対応する必要があります。現在と将来の脅威に対抗するため、セキュリティーオペレーターはすみやかに適応できるテクノロジーソリューションを必要としています。安全なミリ波無線テクノロジーを採用したR&S®QPSは、隠された物体や脅威を自動的に識別します。

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ビデオ:QPS Walk2000がもたらすセキュリティースクリーニングの革新

セキュリティー、速度、コストパフォーマンスを兼ね備えた革新的ソリューションであるQPS Walk2000が実現するセキュリティースクリーニングの未来を紹介します。

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データセンターのセキュリティーに関するFAQ

お問い合わせ

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