驚異的な検出能力を持つR&S®QPSは、セキュリティースクリーニングの新しい基準を打ち立てます。最先端のミリ波テクノロジーを使用することで、きわめて高いスキャン解像度を実現しています。これにより、R&S®QPSは、入国旅客が所持している脅威や禁制品からの保護に最適です。
従来の金属探知機と異なり、R&S®QPSは材料にかかわらず物品を検出できます。粉末や薬剤から金銭や偽造品まで、このスキャナーはあらゆる種類の物体を検出するようにトレーニングできます。X線テクノロジーを使用するシステムの場合、対象者が電離放射線にさらされる上、低密度の物質は検出できません。また、鉛や水晶などの品目の検出にも適しません。これに対して、R&S®QPSに採用されているミリ波テクノロジーは、上記のような物体も検出できるので、税関や国境管理の用途に適しています。
税関や国境警備でのスクリーニングには、以下の2つの重要な課題があります。
税関や国境管理では、さまざまな種類の物品が国境を通過するのを防ぐ必要があります。制限される物品は、火器や薬物などの明らかな脅威から、タバコ製品やダイヤモンド原石などにまで及びます。そのような物品を人手で検査するのは時間がかかり、多くのスクリーニングテクノロジーはすべての種類の物体を検出する能力がありません。
最善の努力をしても、禁制品が国境を越えるのを防げない場合があります。その結果、告発や悪評を受けたり、場合によっては訴訟を起こされたりする可能性があります。それを防ぐには、問題が税関の見落としによるものではないという証明が役立ちます。
R&S®QPSは、ミリ波テクノロジーとAIベースのアルゴリズムの組み合わせにより、あらゆる潜在的な脅威や禁制品を検出します。R&S®QPSで使用されているアルゴリズムは、欧州民間航空会議（ECAC：European Civil Aviation Conference）、米国運輸保安局（TSA：Transportation Security Administration）、およびその他の規制機関の認定を受けており、その性能と有効性は実証済みです。
R&S®QPSで得られたデータは、R&S®QPS用の集中的セキュリティー管理システムであるR&S®QPS Serverにアップロードできます。これは、フォレンジックデータの収集やパフォーマンス解析のために役立ちます。R&S®QPS Serverは、サードパーティーデバイス（金属探知機など）からのデータの統合にも使用でき、最新のサイバーセキュリティー規格に基づくデータ保護対策が組み込まれています。
QPSスキャナーによる人体スクリーニングプロセスと国境警備の改善方法の詳細を知ることができます。
